学術大会


2021年3月7日(日)オンラインにて開催

学会長講演|「アドラー心理学と共有」

日時 3月7日(日) 9:30~10:00
講演 鈴木 義也(東洋学園大学 しまうまカウンセリング)
会場 ルームP

この度は、ご参集、誠にありがとうございます。

この旅は、第1回の学術大会を更なる一里塚として前進していきます。

 

1856-1939 フロイト

1870-1937 アドラー

1875-1961 ユング

1897-1972 ドライカース

1904-2006 アンスバッハ

 

1952-   北米アドラー心理学会 byドライカース

2011-2019 日本臨床・教育アドラー心理学研究会

2019-   日本個人心理学会設立総会

2020    日本個人心理学会 第1回学術大会 延期

2021    日本個人心理学会 第1回学術大会 開催  アドラー生誕151年、没後84

 

 あらゆる学問の営みは人間の幸福に資するためのものということは自明である。幸福そのものも研究の対象となりうる。内閣府はマクロ経済的視点から国民の幸福を調査している。ハーバード大学における長期の質的研究ではおよそ幸福は人間関係によるという結果が得られている。アドラーはこれに先んじ、すべての悩みや幸福は人間関係によるという同様な知見を述べている。

 

東洋学園大学におけるゼミ論文(2020)においても、どのような人間関係が幸福をもたらすのかという、幸福の中身についての研究がなされた。個人だけでなく年代によって幸福をもたらすとされるイベントには違いがあるという結果が得られた。

 

しかし、問題はそこから先で、それぞれのイベントに共通するものとして、「共有という構造」が浮かびあがってきた。幸福をもたらすイベントには共有という行為が含まれているというのだ。イベントは個人の行為で終わることなく、他者と共有することで幸福のイベントとなっている。つまり、イベントを行い、そのことを共有するという仕上げがあるのだ。逆にいうと、イベントがあっても共有がないのは不完全なのかもしれない。

 

従って、幸福の最上位には共有が位置づけられるのではないか。さらには、イベントの大小に関わらず、共有すること自体、共有度の高さが幸福と結びついている。例えば、富士山に登頂したとしても、そのことを生涯誰にも言わなかった場合と共有があった場合ではその充実感に違いがあることは想像に難くない。逆に、文京区にある富士神社のお富士山に登っただけだとしても、それを誰かと共有すればQOLイベントとして意味づけることができる。

 

 

カウンセリングにおいても、クライエントの話すイベントがそこに単体として存在しているのではなく、カウンセリングという場で共有されることでイベントが完成している。「イベント+共有」という構造を踏まえ、当日はアドラー心理学と共有の関係について述べていきたい。

一般演題|4ルームに分かれて開催

2021年3月7日(日)10:10〜12:20

ルーム

J

S

I

P

座長

深沢 孝之 先生

 

(心理臨床オフィス・ルーエ)

(前)八巻 秀 先生(駒澤大学)

 

(後)鈴木 義也先生(東洋学園大学)

浅井 健史 先生

(明治大学)

箕口 雅博 先生

(立教大学)

10:10~

10:40

イメージを味わうこと-劣等感と劣等コンプレ
ックスを扱った一事例-
マスクをつけられないことを表明する支援 アドラー心理学に基づくライフスタイル類型を比較する  解決志向と勇気づけ

10:40~

11:10

エンカレッジシートの理解とその活用  アドラー心理学に基づく親教育プログラムの系譜とその特徴  臨床場面における"勇気"に関する質的研究 ーアドレリアンセラピストへのインタビューを通してー

10分休憩

11:20~

11:50

「症状を目的論的に捉えることの意義について」 終末期における心理面接ー認知論と絡めてー 越境場面における勇気の検討 —アドラーの勇気モデルの提案から— クライエントとセラピストの「勇気」の協働性〜アドラー心理臨床活動における「勇気」の捉え方 

11:50~

12:20

本を介して自己決定を勇気づけた一事例 ~アドラーとの「縦」の関係の活用~   

総会|(会員対象)会場「ルームP」

日 時 3月7日(日)12:30~13:30
会 場 ルームP

特別企画|会場「ルームP」

ジョン・スペリー博士
ジョン・スペリー博士
日時 3月7日(日)13:40~14:40
タイトル 「トラウマと勇気」 
講師 ジョン・スペリー博士
 

リン大学メンタルヘルスカウンセリング学部准教授、フロリダアトランティック大学のカウンセリング、心理相談サービスのカウンセラースタッフ、北米アドラー心理学会(NASAP)前会長、『個人心理学ジャーナル』共編者、現在、世界中を巡って講義をするかたわら、アドラー心理学の理論や概念、アドレリアンサイコセラピー等、広範囲にわたった出版物を数多く出版。

 

 コーディネーター:梶野 真 (一般社団法人 日本アドラー心理学協会)

通訳:水野 美津子 (アドラーと仲間たちの会)

シンポジウム|会場「ルームP」

アドラー心理学における「勇気」。現代におけるその意義と可能性

 アドラー心理学において「勇気Courage」という言葉が示すもの・ことは、大変重要な概念であることは、本学会に参加される方にとっては言うまでもないでしょう。辞書的な意味とは違うこの“勇気”について、アドラーが論じてから100年近くが経った今、あらためて、その現代的な意義や再定義の必要性などについて、本学会の第1回大会シンポジウムで論じ合いたいと考えております。


 シンポジストは、会沢信彦 氏(文教大学)・浅井健史 氏(明治大学)・中島弘徳 氏(岡山理科大学)という長らくアドラー心理学をご専門とされながら、教育心理学・コミュニティ心理学・臨床心理学などの分野でも活躍されてこられた3名の先生方。それぞれのご専門の立場から考える“勇気”についてお話しいただきます。


 指定討論者は、臨床心理学者であり本学会会長である鈴木義也 氏(東洋学園大学)が担当する予定です。


 本シンポジウムにおいて「現代における“勇気”の意義」について、大いに参加者の皆さんとともに議論し合うことができれば、と希望しております。

日時 3月7日(日)14:50〜17:00 
タイトル

アドラー心理学における「勇気」。現代におけるその意義と可能性

シンポジスト

会沢 信彦 (文教大学)「学校教育と勇気」

浅井 健史 (明治大学)「アドラー心理学の実践思想からみた勇気」

中島弘徳(岡山理科大学)「勇気を持ち、発揮するには」

指定討論

鈴木 義也 (東洋学園大学)

企画・司会 八巻 秀 (駒澤大学・SYプラクティス)