2025年10月19日(日)9時~12時
会場 |
5F 502 |
5F 503 |
5F 504 |
タイトル | 臨床分科会 | 教育分科会 | 家庭分科会 |
世話役 | 田中禎 | 加藤幸弘 | 澤田裕子 |
臨床分科会
日本アドラー心理学会の臨床分科会は、学会認定カウンセラー、心理療法士をはじめ、これら専門資格を目指す会員や、様々な援助職に携わる会員同士が交流し、お互いの研鑽を積む場です。
援助職という守秘義務を有する、あるいは、守秘義務を有することに準ずる人が、一般の方には決して明かすことのできない話題を、ここでは安心して発言できるという場にするためには、1人1人の参加者の協力を必要とします。
アドラー心理学の実践とは、神経症的思考、神経症的態度から抜け出して、アドラー心理学でいうところの『健康な暮らし』を目指すことを指します。同様に、臨床分科会への参加を希望される方には、神経症的傾向(神経症的とは、他罰的であったり、自分の責任を他者に転嫁するであったり、悪いあの人、かわいそうな私という態度をとることなど、一般にアドラー心理学で神経症的といわれるすべてを指します)に陥っていないか、自己点検を忘れずに、見物者や見学者という無責任な位置からではなく、参加者というその場を形成するメンバーの一員としての責任を引き受けて、参加していただくことをお願いしています。そうすることで、よりアドラー心理学の醍醐味を味わうことができると考えている会だとご理解いただければ幸いです。今年の分科会は、資格試験の実施と有資格者向けの研修を行う予定です。
世話役:田中禎
精神科医 患者さんとの勉強会「アルコール勉強会」を開催。また、アドラー心理学をベースにした援助職の自助グループ的学習会「西宮援助について考える会」を主宰し、「事例検討会」を定期的に行っており、近隣地域にとどまらず全国各地から様々な支援者が集まって交流している。それ以外にも他者援助に関する様々な行政機関や企業での講演多数。
≪主な著作≫
「患者心理に配慮したうつ病治療の終結」(臨床精神薬理 Vol.22 2019)
「精神科診療における初診時の向こう側―治療者の関心― Beyond the first visit in clinical psychiatry-interest of therapists-」(Frontiers in Alcoholism Vol.6 No.2 2018)「アドラー心理学の基本前提(理論編)」(日本アルコール関連問題学会雑誌 第21巻第1号)「依存臨床におけるアドラー心理学(応用編)」(日本アルコール関連問題学会雑誌 第21巻第1号)等
教育分科会
「教育」分科会では、〇学校教育でのアドラー心理学の活用 〇学校外から見た学校とのかかわりや、学校にかかる人間関係、学校の組織運営などをアドラー心理学の視点で見ると...などについて、参加いただく皆さんの問題意識や課題をもとに、フリースタイルで語り合います。学校の内からも外からも境界線上からも、疑問、引っかかり、お困り、もやもやや、アドラー心理学を踏まえた実践・取組の感想など、どんなことでも持ち寄ってください。なお、参加予定で、取り上げたい話題などを事前に決まっていましたら、ご一報いただければ優先して話題にします。ご参加をお待ちしています。
世話役:加藤幸弘
三重県公立小中学校スクールカウンセラー、高校・短大非常勤講師、放課後等デイサービス相談員、元三重県立高等学校教員、元三重県教育委員会職員、日本アドラー心理学会認定カウンセラー、公認心理士、学校心理士、子ども二人は独立して妻と二人暮らし、趣味はアマチュア無線と街歩き
家庭分科会
家庭分科会ではアドラー心理学に基づいて家族について考えたいと思っています。
毎年、日本アドラー心理学会が提供する育児プログラムEOLECTの話題が中心になることが多いと思っています。参加者はEOLECTファシリテーターの割合が高く、育児プログラムを通して親子関係にどのような影響があったかという話題になり、それぞれのエピソードを紹介しあったりしながら、どのような工夫をし、どのような効果があったかなかったか、そして思いもよらないところでの影響が語られたりしています。いずれにしてもあたたかい尊敬と信頼って、特別なものではなくて日ごろの暮らしの中で、きらきらと我々を照らしてくれていることに気がついて行くような時間になればと思います。また、今年は個人心理学会との合同集会ということで、参加者の中にEOLECTファシリテーターだけでなく、育児や家族をSMILEから考えてくださる方の参加があるかもしれないと期待しています。それぞれの個性があったり、アドラー心理学の観点から共通するところが見つかったりと、例年と違った話し合いができるかもしれないと期待しています。
世話役:澤田裕子
日本アドラー心理学会認定カウンセラー、家族コンサルタント
日本アドラー心理会で2003年より、アドラー心理学にもとづく心理学ワークショッププログラムや育児支援の活動を20数年来続けています。現在は学会主催講座「初めてのアドラー心理学」の講師を担当し、アドラー心理学を初めて学ぶ方々への道案内役になれたらいいなと思っています。また、日本アドラー心理学会が一昨年開発した新しい育児プログラム【EOLECT】のファシリテーターとしても、積極的にプログラム開催を繰り返しています。他方では、アドラー心理学学習や啓発活動と並行して、同時期から子どもの権利条約フォーラム(子どもの権利条約普及啓発)活動メンバーとして、全国フォーラムに分科会参加も20数年間にわたっています。